コラム

未経験からでもITインフラエンジニアへの転職を成功させる方法とは?

2022.08.19転職・就職 Loadingいいね

最近、ニュースなどでもIT人材の不足が深刻化していると叫ばれており、今後のキャリア選択として、ITエンジニアに興味を持つ方も増えているのではないでしょうか。

実際の求人を見ると「未経験者でもITエンジニア」へ応募できるような求人があるのも事実です。

その一方で、「未経験の私でもITエンジニアになれるの?」、「ITエンジニアになりたいけど、どう勉強していいか分からない」、「どんな資格や経験、知識が必要なの?」、「ITエンジニアのキャリア展望が分からない」という悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

未経験からエンジニアへ転職を検討されている方の中には、興味を持ちながらも、このような不安や悩みから、転職を諦めかけている人もいるのではないでしょうか。

このコラムでは、「未経験のあなたがITインフラエンジニアへの転職を成功させる」ための方法や具体的な仕事の内容、必要とされる専門知識を習得するための学習法や、転職後のキャリアとしてのフリーランスの働き方などをご紹介します。

〇お仕事のご紹介

ITインフラエンジニアとは?

まず、ITインフラエンジニアのお仕事についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。

一般的にITエンジニアと聞くとソフトの設計やシステム開発などをイメージされるため、その具体的な業務内容がイメージしにくいのではないでしょうか。

実際、ITエンジニアのお仕事は非常に多岐にわたります。

ですが、インフラエンジニアのお仕事に関しては一言で言ってしまうと「ITシステムの基盤となる土台を構築するお仕事」です。

つまり、ITサービスの土台となるハードウェアの設計やソフトウェアの導入などが、ITインフラエンジニアのお仕事です。

プログラマーやSEと呼ばれる人たちは、インフラエンジニアが構築したシステムを使ってソフト開発等を行うのに対して、インフラエンジニアは、その基盤を作ることによって、あらゆるITシステムを利用するための環境を構築しています。

インフラエンジニアはソフトやアプリケーション開発などの土台となる技術が求められるので、同じIT系のエンジニア職の中と比較しても、未経験者でも挑戦しやすい職種です。

もし、あなたがこれからエンジニアを目指すのであれば、需要が高く、将来的にも安定して働くことができるインフラエンジニアをお勧めします。

では、インフラエンジニアの具体的な仕事内容はどのようなものでしょうか。

ITインフラのエンジニアの仕事では「ハードウェア(物理的な装置)」と「ソフトウェア(コンピュータープログラム)」の2つを扱います。

これら2つの「ハードウェア」と「ソフトウェア」のそれぞれで、上流工程としての「要件定義」、「設計」、「構築」の3つの業務があり、下流工程では「監視」、「運用・保守」といった業務があります。

これら合計5つのお仕事がITインフラエンジニアのお仕事になります。

未経験者の場合、主に下流工程の業務を担当することが多く、業務経験を積むことで、上流工程の業務に移行していき、キャリアアップを目指していきます。

それぞれ以下で簡単にご紹介いたします。

1.上流工程

① 要件定義

要件定義は、クライアントからの要望を確認し、要望に合ったインフラ環境を提案するお仕事です。具体的にはシステムの開発や構築に必要な技術、人員、時間、予算、納期などを検討していきます。

② 設計

要件定義が完了したら、その内容をもとに構築担当者が理解できるように具体的な設計書を作成します。サーバーのランクやネットワークの経路は、ユーザー数や通信量などの想定をもとに、設計していきます。

③ 構築

次に設計されたインフラを実際に設計書の内容に沿って作り上げていく段階が発生します。これが「構築」と言われる段階です。

構築段階の業務は、クラウド上でサーバーを用意するのか、または、物理的にサーバーを用意するかによって大きく作業内容が変わります。

物理サーバーの場合、組み立てから機能のインストール、IPアドレスの割り振り、接続先やテスト計画の作成、配線など業務が多岐にわたりますので、まさに専門的な技術や知識が求められます。

もし、あなたが機械をを触るのが好きなら、まさに「ぴったりなお仕事」といえるでしょう。

2.下流工程

④ 監視

システムが完成しても、それで仕事が完了するわけではありません。完成後も正常に動作しているか確認が必要があるため、システムの監視が欠かせません。

サーバーが許容できるアクセス量を超えサーバーダウンが起こるなど、ネットワークに問題が発生して通信が遮断されるといったトラブルはよく発生するトラブルの1つです。

⑤運用・保守

運用や保守では、障害時に切り分けやトラブルシューティングを行ったり、顧客の指示通りにユーザーの登録や削除、機器の追加や変更します。

トラブルはいつ発生するか予測ができないだけでなく、インフラトラブルは非常に多くのユーザーに影響を与えますので、小さな問題も見落とさないことが求められます。

万が一、トラブルが発生した場合には、迅速に原因を突き止め、解決に当たることが求められます。また、トラブル対応には知識やスキルがある程度必要となるので、監視からキャリアアップするとしばらくはこのフェーズでスキルアップを目指していきます。

ITインフラエンジニアのお仕事の魅力とは

ITインフラエンジニアのお仕事や働き方についてご紹介してきましたが、イメージはつきましたか?サーバーやデータベース等、扱う機器によって職種が分かれてもこの5つの業務が基本となります。では、そんなITインフラエンジニアの仕事の魅力はどんなものでしょうか。

ITインフラエンジニアの魅力は、大きく5つありますので、それぞれご紹介していきましょう。

.未経験でもチャレンジできる人気の職種

インフラエンジニアは未経験でもチャレンジが可能で、企業も積極的に採用が行なっており、求人数も増加傾向となっています。

一方で、IT業界への転職は一般的に「専門的な知識やスキルが必要」、「経験者でなければ不可能」とのイメージばかりが先行しています。実際は、異業種からのITインフラエンジニアへの転職が多く、未経験者でも挑戦できます。

あなたがもし、20代〜30代前半であれば、あなた自身の意欲や熱意、ポテンシャル次第で十分に転職できる可能性があります。

本格的にスキルを習得し、資格取得などで能力を証明すれば、未経験であってもエンジニアへの転職はより具体的なキャリア選択の1つになるはずでます。

 

2.専門的な技術を身につけることができる

インフラエンジニアは専門的な技術職なので、手に職をつけることで長く安定して働くことができます。

また、経済産業省が2030年には最大で79万人のIT人材が不足するとの予想を発表しており、右肩上がりに仕事が続いていくと予想されているので、将来的にも高い需要が見込まれる仕事といえます。

より高度な専門知識も求められるようになってきており、IoTなどの最先端の技術に関する知識やスキルを身に付けることができます。

一度身に付けた知識やスキルは、専門性が高い分野なほど市場価値が高く、フリーランス等のキャリアアップの幅が大きく広がるでしょう。

 

3.柔軟な働き方ができる

インフラエンジニアの仕事の魅力は、経験を積むことで働き方の幅が選びやすくなることです。たとえば、次のような職種を選ぶことで、ワークライフバランスの実現も十分に可能です。

 

スキルアップがしたい:「設計」、「構築」などの上流工程、又は管理職(上位エンジニア)を選ぶ残業を少なくしたい:「監視」や「運用・保守」などの下流工程を選ぶ

育休後など、プライベートも重視してゆっくり働きたい:IT事務を選ぶ

インフラエンジニアに転職すると、まずは保守や運用等の下流工程からキャリアを始めて少しずつキャリアアップを目指すことになります。

マニュアルの手順に従って慎重に作業する業務がほとんどなので、未経験者がインフラエンジニアとして将来必要なスキルを積むための最初のステップになりやすいためです。

仮に難易度が高い障害が発生した場合は、上位エンジニアに報告します。

経験豊富なエンジニアの作業を直接間近で見る機会も業務上発生するので、他の職種と比較しても直接専門的なスキルを教えてもらえることが多いといえます。

経験を積んでできることが増えるほどに、働き方の選択肢が増えることは、インフラエンジニアのメリットです。

 

4.資格取得やスキルアップで給与が上がりやすい

インフラエンジニアとして業務を行うためには幅広い知識が求められます。

専門的な資格を取得することで、必要な知識を身につけていることが証明でき、キャリアアップにつながりやすいです。

資格を取得することで、仮に実務経験が不足していても上流工程で技術者が不足したときに抜擢してもらいやすくなります。

資格を取得し、実務経験も積むことで転職時に高い評価を得やすくなります。

たとえば、「CCIE」という専門的な資格があり、取得したインフラエンジニアは年収645万 ~ 900万円万円くらいに達すると言われています。

インフラエンジニアの平均年収は550万円程度ですので、資格取得やスキルアップが給与UPにつながりやすいといえるでしょう。

5.社会貢献ができる

インフラエンジニアは社会のITシステムを支える重要な役割を担っていますので、社会の土台を支える社会貢献につながる働き方と言えるでしょう。

現代ではどんな企業や、公共サービスでもITシステムが利用されており、ITインフラは欠かすことのできない社会基盤の1つです。

その意味で、インフラエンジニアが支えるITシステムは、あらゆる現場で役立つライフラインとも言えます。

「自分の仕事が社会のライフラインとして快適な生活を支えている」という実感が得られたら、大きなやりがいを感じられるのではないでしょうか。

 

ITインフラエンジニアの3つのデメリット

残念ながら、どんなに魅力的なお仕事でもデメリットがあります。ITインフラエンジニアは魅力的なお仕事ですが、やはり仕事上のデメリットがあります。代表的なものを3つご紹介しますので、これから目指される方は事前に確認しておくことをお勧めします。

 

1.夜勤の可能性がある

インフラエンジニアのお仕事では、夜勤が発生する可能性があります。たとえば、監視業務の場合には、シフトを組んで24時間体制でシステムが正常に作動していることを確認します。

もちろん、担当する業務によっては夜勤がない業種もありますが、生活に必要なライフラインを扱う業界のネットワークやサーバーは、常に安定して動き続けることが求められます。そのため、特に重要な通信、医療、金融などの分野ではどうしても夜勤が発生することがあります。

頻度が多いものではないですが、仮に夜勤となった場合には代休の取得ができます。

トラブルが発生したら早急な復旧が求められるので、発見が遅れたり、適切な相談や対応ができないと被害が拡大する可能性もあるので、判断力や課題を適切に分析するスキルが磨かれるでしょう。

 

2.トラブルの発生が予測できない

インフラエンジニアが扱うサーバーやシステムは、24時間稼働していることが多く、いつシステム障害が発生するか予測が立ちません。もちろん、システムトラブルが発生した場合、被害を最小限にするため、迅速な対応が必要です。

そのため、業務開始前や休日であっても、ごくまれに仕事をしなければならないこともあるでしょう。

残業手当や代休などを予め制度として設けていることが一般的ではありますが、急な予定変更や、休日でも対応が求められることは、インフラエンジニアのデメリットです。

 

3.キャリアアップするには勉強を続ける必要がある

IT技術は日々進歩しており、常に最新技術の習得が必要なことから、一度身に付けたスキルでも、数年も経たないうちにスキルとして通用しなくなってしまうのがIT分野の特徴かもしれません。

たとえば、スマートフォンやタブレットで利用可能なアプリケーションは毎年のように新製品が発売され、様々な機能が搭載され操作方法も変わっています。そのため、最新のアプリケーションの知識を極めても、新製品の発売によって市場価値が低くなってしまうこともあるでしょう。

インフラエンジニアも同様で、キャリアアップするには、最新の知識やスキルに関する勉強を続けて市場価値を高める必要があります。

新しい通信技術やサービスを自ら学ぶ姿勢が求められますので、そのような知識とスキルを持っている人材として認められれば、高い評価につながり、キャリアアップできるでしょう。

 

〇専門知識を習得するためのステップ

では、具体的に未経験者がITインフラエンジニアへの転職を目指す場合、どのような専門知識や経験が求められるのでしょうか。

これからITインフラエンジニアを目指す方が一番気になる資格や専門的な知識の取得、その準備についてご紹介します。まず、インフラエンジニアとして必要な知識は、「ネットワーク」、「サーバー」そして「クラウド」に関する知識と大きく3つに分かれます。

まずは基本となる「ネットワーク」と「サーバー」に関する基本的な知識を習得し、その後「クラウド」に関する学習を進めることがおすすめです。

本などの参考書のほか、実際に手を動かした学習、オンラインサービスやプログラミングスクールなど様々な学習手段がありますが、未経験が費用を抑えて転職するには資格の取得がおすすめです。

資格試験を通じて、インフラエンジニアの基礎を体系的に学ぶだけでなく、就職活動のアピールポイントにもなりますので、まさに一石二鳥です。

おすすめの資格としては「CCNA」、「LPIC/LinuC」、「AWSクラウドプラクティショナー」などが代表的です。それぞれ、異なる分野の資格ですので、どのような知識やスキルが身につけられるのか理解しておきましょう。

 

ネットワーク資格「CCNA

「CCNA」では、ネットワークに関する基礎知識だけでなく、シスコ製品のルーターなど運用や管理スキルの証明が可能な資格です。国際的な資格でもあり、国内外で圧倒的なシェアを持つシスコシステムズが主催する資格でもあり、ネットワークエンジニアの多くが取得する資格です。

未経験者は取得しておくと特に転職に有利になるでしょう。

逆に資格を持っていない経験者は、必要な知識を自ら学ぶ姿勢が低いという印象を与えてしまう可能性もあり、未経験者でも資格を取得することで、実務経験を通じてエンジニアとして成長できるという期待を持ってもらいやすくなります。

 

サーバー資格「LPIC / LinuC level1

LPIC/LinuC level1は、Linuxサーバーの基礎知識や構築、運用、管理スキルをを問われる資格です。初心者でも比較的、取得しやすい資格なので、サーバーの知識を身に付けたい方におすすめの資格です。

また、CCNAとLPICの両方の資格を取得することで、ネットワークとサーバーに関する基礎知識を身につけることができるため、インフラエンジニアに必要な基礎知識を持っていることが証明しやすいのも魅力です。

 

クラウド資格「AWS クラウドプラクティショナー」

AWS(Amazon Web Service)クラウドプラクティショナーでは、クラウドに関する基礎知識の習得が可能ですので、この資格を通じてクラウドの知識が習得できる資格となっています。

また、AWSは、数あるクラウドサービスの中でもトップシェアを占めており、資格取得後の業務としても需要が見込める資格です。

あくまで入門レベルとしての資格ですので、これから学習する未経験者でも比較的取得しやすい内容です。

また、現在はクラウド上にサーバーやデータを保存するサービスが主流となっており、コスト削減の観点からもクラウドの需要は今後も大きく増えています。

そのような背景からもAWSはまさに未経験者にはオススメの資格です。 

もちろん、資格がなくても未経験者を採用する場合もありますが、やはり履歴書に記載することができる資格の取得は未経験者が転職する上では、特に有利になります。

 

〇未経験者がインフラエンジニアを目指す上で気を付けること

未経験からインフラエンジニアになるためには、まずインフラエンジニアの仕事内容の理解と必要な知識やスキルを身につけることが必須になります。

また、エンジニアとしてのキャリアアップが可能な企業を探し、インフラエンジニアへの情熱と将来性が会社の求める人材像と一致しているかの判断が、今後のキャリア形成のためにも必要です。

将来的に、フリーランスを目指している方は特にこの点を注意してください。

実際の採用面接では、ほぼ必ず「なぜインフラエンジニアを希望するのか」という点が聞かれます。インフラエンジニアへの情熱や将来性をアピールすることで、他のエンジニアではなくインフラエンジニアでなければならない理由を具体的に説明できるようにしておきましょう。

他の職種と同様に面接では、転職理由や志望動機が聞かれます。

インフラエンジニアに興味を持ったきっかけをエピソードとして話せると説得力が増すので、しっかり準備して面接に臨むことをおすすめします。

インフラエンジニアは、ライフラインとしてのITシステムを支える重要な基盤を作る仕事なので、会社の方向性を確認しつつ、社会貢献への意欲や入社を希望する企業をなぜ選んだのか、どのように会社に貢献できるのかを上手にアピールしましょう。

また、最近ではフリーランスとしてのインフラエンジニアも増えており、将来的にフリーランスになりたい方もいるとおもいますが、「将来的にフリーランスになりたい」という理由は採用する企業側からすると退職が前提となるので、仮に思っていたとしても面接では出さないように気を付けましょう。

具体的に未経験者がインフラエンジニアに転職する場合には、「未経験可能な求人」や「上流工程・資格支援制度のある企業」がおすすめです。

未経験可能な求人の多くは、人材不足から有望な未経験者を積極的に募集しており、業務を通じて様々な経験を得ることができます。業務経験を積むことで、インフラエンジニアとしてキャリアアップが可能になります。

将来的にフリーランスを希望する方は、実務経験を積んだ上で、フリーランスに転職するのが良いでしょう。

将来的なキャリアアップも考えると、やはり上流工程や自社案件を持っている企業は魅力的です。

逆に上流工程を持っていない企業では、キャリアアップに必要な経験がなかなか積めず、いずれ転職を検討しなければならなくなるといった問題が発生します。

給与や待遇は当然、気になると思いますが、多数の自社案件を持っている企業のほうが、結果的にはエンジニアとしての成長や目標、給与UPを達成できることにつながるでしょう。

また、資格取得や研修等の支援制度がある企業では、育成や教育に積極的な場合が多く、スキル習得の意欲が高いほど大きなプロジェクトで活躍するチャンスを広げることができます。

ただし、支援制度は会社への貢献を期待してのものなので、積極的に利用して企業に貢献したいという心掛けを忘れないようにしましょう。

実際の求人を探す場合には転職エージェントやキャリアコンサルタントを利用して、希望の条件に合った求人を紹介してもらいましょう。

内定を勝ち取るための履歴書の作成指導や面接の練習に力を入れているエージェントもありますので積極的に活用してください。

特に、面接が苦手という方は、このような練習を通してフィードバックをもらい、本番で落ち着いて受け答えできるようになると採用されやすくなるでしょう。

また、エージェントは、企業との給与や入社日の交渉も代わりに行ってくれるだけでなく、現在の職場の退職交渉等のサポートも充実してますので、現職との交渉に不安のある方は是非検討してみてください。

 

ITインフラエンジニアとしてフリーランスを目指すなら…

これまで、未経験者がITインフラエンジニアを目指す上で必要なお仕事の具体的な内容やキャリアアップに必要な資格や転職時の注意点についてご紹介してきました。

どんな分野であっても未経験が新しい分野に挑戦するには、いくつものハードルを乗り越えていかなければなりません。

それは、ITインフラエンジニアを目指す上でも同じことです。

インフラエンジニアの働き方は理解できたが、中には将来的にフリーランスのインフラエンジニアとして活躍したいと考えている方もいるのではないでしょうか。

まず、基本的にフリーランスであっても働き方は正社員のインフラエンジニアと変わりません。

正社員の平均年収が約547万円であるのに対して、フリーランスのインフラエンジニアの場合、安定的に案件を受注できれば、平均年収として約600〜800万円も実現可能なため、より高い報酬を得ることができます。

フリーランスとして成功するには、自分が得意とする案件で、信頼や実績を重ねていくことが重要なので、技術や知識、実務経験が重要ですが、それよりも必要なのは営業スキルや人脈です。

フリーランスの場合、必ず実務経験が求められますので、フリーランスを目指すなら、まずエンジニアとしての仕事ができる会社に就職や転職し、経験を積んだ上で独立することが最短ルートです。

また、「専門知識を習得するためのステップ」でご紹介した資格等もフリーランスを目指す上ではとても有益な武器になります。

その他、フリーランスの場合には、スケジュールや体調などの自己管理能力や、他のエンジニアとの差別化を図る上でも、クライアントが理想とする環境づくりや課題解決に対して提案できるようなコミュニケーション能力も求められます。

多くの方が独立したばかりのときには、実績づくりのために多くの案件を抱えてしまいますがその結果、納期を守れなかったり、品質を落とすと信頼を失うことにつながります。

そうならないように、体調面も含め、自己管理の徹底が必要です。

フリーランスを目指す場合には「自分で案件を選べる」、「働く場所や時間が自由」、「高単価案件も多く年収アップが期待できる」、「自分らしい働き方ができるためストレスを軽減できる」などのメリットだけでなく、「仕事の量や収入が安定しない」、「税金や契約など手続きをすべて自分で行う必要がある」といったデメリットもよく理解した上で目指すことが大切です。

また、いきなりフリーランスとして独立するのではなく、先ずは無理のない範囲で「クラウドソーシング」や、「スキルシェアサービス」などの案件に応募するなど副業から始めて信頼と実績を積み上げることもおすすめです。

副業でもしっかりと、クライアントの信頼や実績を積み上げることができれば、独立後もスムーズに案件を獲得しやすくなります。

ITインフラエンジニアは、これまでご紹介してきたとおり、未経験からでも段階的に専門的な資格や技術を身につけることで、ワークライフバランスの取れた働き方や、フリーランスとしてより高額な報酬も期待できる魅力的なお仕事です。

また、経済産業省も公表しているとおり、今後も人材不足等の課題が見込まれる分、一度インフラエンジニアとしてのキャリアを積み上げることができれば、長期的に安定して働き続けることができる魅力的なキャリアといえるでしょう。

是非、現在インフラエンジニアへの転職を悩まれている方は、この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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