【虎の巻】就活本番!見ないと損する 受かる履歴書・面接の必勝法
人生の山場の一つである就活。
書類選考に筆記試験、面接と長い道のりを一生懸命頑張っても、努力が水の泡になってしまったら辛いですよね。
今回は就活で合格を勝ち取る、履歴書の書き方と面接の注意点をご紹介します。
就活に関して知っておきたいこと
就活の流れ
基本的にはインターンシップ→会社説明会→書類選考→面接・試験というような流れです。
インターンシップや説明会では企業にアピールができる上、求めている人材や職場の雰囲気など重要な情報を手に入れられる場でもあります。
後々面接時などに活かすことができるため、よく観察しメモを取っておくと良いでしょう。
書類選考・面接の通過率
通過率はそれぞれ企業の規模や種類によっても変わってきます。
書類選考
・大手企業…約30%
・中小企業、ベンチャー…約40〜50%
面接
・大手企業…約30%
・中小企業、ベンチャー…約50%
上記は平均の数字です。
人気の高い大手企業などは、これより下回ることもあるでしょう。
1次面接・最終面接の違い
1次面接では主に若い社員が担当し、最終面接では人事、代表取締など上の役職の人が担当します。
さらに質問の傾向や見られるポイントも異なるため、注意が必要です。
・1次面接…応募した動機、過去に培ったこと、ビジネスマナーや人柄
・最終面接…入社意欲、今後のビジョンや目標、同業他社との違い
個人面接・集団面接の違い
個人面接が多い印象ですが、1次面接では集団で行うものもあります。
どちらも30分前後で行われますが、1対1で向き合う個人面接に比べると1人1人のアピールタイムはかなり短め。
話すことが被ったり、他の受験者が立派な回答をしているとプレッシャーがかかったりするため苦手な人も多いようです。
・Point・
人事は話す時だけではなく、聞くときの姿勢も見ています。他の受験者が回答をしている際、目を見て頷きアピールをしましょう。
誠実さが伝わり、ぐっと印象がアップします。
履歴書で気をつけたいポイント5つ
まずは第一関門である書類選考です。
履歴書を書くときのポイントをご紹介します。
美文字
まず1番最初に印象を与えやすいところが、字が綺麗であるかどうかです。乱雑な字や小さすぎる字は、入社意欲の低さや自身のなさが出てしまいます。
書かれていることがどんなに立派であっても字の書き方で印象が左右されるため、下書きをした上で丁寧にゆっくり書くことが大切です。
パソコンなどで文字を打ち込みプリントする場合は、誤字脱字が無いよう気をつけると良いでしょう。
顔写真
次に気をつけたいところが、写真です。目元や口元などの表情だけではなく、社会人としてのマナーを見られるため、注意しましょう。
具体的に注意するところは下記です。
・髪の毛がきちんとセットされているか
・服装や髪色が適しているか
・化粧が華美ではないか
・表情がさわやかか(目に力があり、口元は歯を見せずやや微笑んでいるのがベスト)
・背景は白、青、グレーなど無難な色か
学歴・職歴
学歴と職歴は文章で最初にチェックするところです。偏差値の高さはもちろん、学科や経験職種が企業とマッチしていると通過しやすくなります。
もし企業の募集内容とギャップがあったり留年・浪人歴があったりする場合は補填する文章を考えておきましょう。
志望動機の欄に、なぜその学歴や職歴から企業の志望に至ったかを具体的に書くことがポイントです。
また、転職の場合は転職回数、在籍年数も見られるため注意が必要となります。
資格
資格も大事なところです。学歴や職歴に自信がない人でも、資格は大きな強みとなります。
企業と関連性が高い資格があればベストですが、ない場合でもユニークな資格や難易度の高い資格を書くことで人事の目に留まりやすくなるでしょう。
志望動機・自己PR
入社意欲が求められる志望動機の欄、正しく書けていますか。志望動機を書く際は、以下のポイントをおさえましょう。
・その業界&職種を選ぶ理由
・同業他社でもその会社である理由
・そこで何がしたいか&自分のスキルがどう活かせるか
この項目をできるだけ具体的に書くと、自身が入社した時のイメージが伝わりやすくなります。
<悪い例>
「貴社を志望した理由は、昔から人と話すことが好きだからです。笑顔をよく褒められることと人見知りしない性格が長所であるため、営業活動をスムーズに行うことができると思います。また、貴社の”関わった全ての人の心を豊かにする”という理念にも感銘を受けました。吸収性もあるのでアドバイスを真摯に受け止め、ゆくゆくはエリアマネージャーになり社員を引っ張っていく存在になりたいです。」
×具体的なエピソードがなく印象が薄い
×その会社である理由が企業理念しか書かれていない
×スキルのアピールが少なくキャリアプランに一貫性がない
<良い例>
「貴社を志望した理由は、他社にはない画期的な独自の営業ツールや評価方法です。特に評価体制は2段方式にすることにより、頑張った分だけ正しく評価されると感じました。また、”関わった全ての人の心を豊かにする”という理念にも強く感銘を受けております。人と接することが好きであり、学生の時はカフェでホールスタッフとして働いた経験や接客応対コンテストに出場した経験がございます。接客力以外に、吸収性も自身の強みです。アポインターとして働いていた際、先輩からのアドバイスを取り入れたスクリプトを実行したところアポ率が10→20%に上がりました。自身の経験や知識を活かし、ゆくゆくは営業リーダーになりたいと考えています。」
○具体的なエピソードを入れている
○会社のことを深く理解している
○スキルや経験がキャリアプランと合致している
面接を受ける際のマナー
心理学「メラビアンの法則」では、第一印象は出会って3〜5秒で決まると言われています。
さらにその割合は視覚情報が大半を占めているため、清潔感を与えられるよう最低限のマナーをおさえておきましょう。
服装のポイント
・髪の毛…目にかからない程度の前髪、長ければ1つにまとめる、黒髪
・ジャケット…黒やグレーのジャケット、男性はネクタイをたるまないようきっちり締める
・インナー…白や淡い色、無地のシャツ
・メイク…ナチュラルメイク
・靴…ビジネスシューズ、パンプス(ヒールは5cmまで)、女性はベージュのストッキング、男性は黒や紺の長丈靴下着用
・バッグ…A4ファイルが入る黒のビジネスバッグ
・その他…寝癖やホコリ、服がしっかりプレスされているか
入室の流れ
①ドアを3回ノック
②「どうぞ」などと入室を促されたら、「失礼致します」と言いドアを開ける
③面接官にお尻を向けないよう、静かにドアを閉める
④椅子の横に立ち自己紹介
⑤促されたらバッグを脇に置き、椅子に座る
退室の流れ
①椅子から立ち「ありがとうございました」と一礼
②「失礼致します」と再度一礼し、面接官にお尻を向けないようドアを開ける
③ドアをゆっくり静かに閉める
・Point・
一挙手一投足を丁寧に行うことはもちろん、姿勢を伸ばし目を見て笑顔を心掛けましょう。
語先後礼(言葉を先に発しその後一礼する)を意識するとなお好印象。
練習を重ね、スマホで動画を撮って見返すと客観的に見られる上自分の癖が分かるのでおすすめです。
面接で出やすい5つの質問
「志望動機を教えてください」
その業界を志望する理由、職種を志望する理由、また多くの会社がある中その会社である理由を明確に答えましょう。
自分が積極的に取り組んできたことや、ここなら自分のモチベーションが続くということも言うと入社意欲が伝わりやすくなります。
「3分で自己PRをしてください」
問題・トラブルを自分の長所で補い解決した、というエピソードを具体的に話すと良いでしょう。
数字も盛り込むとより信憑性が増します。さらにその長所が、いかに会社に貢献できるかを想定して話すと好印象です。
「学生時代に最も打ち込んだことや印象に残っていることは何ですか?」
学業やアルバイト、イベントなどが対象です。この質問では会社の求めている人物像とマッチするか、人柄や価値観を問われています。
・協調性重視→文化祭や体育祭で協力したエピソードなど
・勤勉さ重視→成績や試験、資格取得のエピソードなど
・行動力重視→アルバイト、イベントのエピソードなど
社風や企業理念などを踏まえて回答しましょう。
「5年後、10年後自分はどうなっていたいと思いますか?」
キャリアプランをどれだけ現実的に考えているか、この会社でそれが可能かを問われています。
目標や付きたいポジション、成し遂げたいことなどを明確に伝えましょう。
「企画開発をやりたい」や「海外で活躍したい」などがよく挙げられます。そのために資格を取る、海外に留学したなど目標達成のための行動を併せて
伝えることが大切です。向上心があり、努力していることが伝わります。
転職の場合「転職を決めた理由は何ですか?」
どれだけ優秀な人材でも、すぐに辞めてしまう可能性がある人となると採用には至りません。
辞めた理由を聞くことで、この会社では続けられるかどうかを確認しています。
給与や待遇、人間関係を理由にするよりも、「キャリアアップがしたいから」などポジティブな言葉を理由にすると良いでしょう。
・Point・
話す時は全て結論→理由→結論の順に伝えましょう。
他と差がつく人事に好印象な逆質問一覧
面接の最後にある逆質問。逆質問をした受験生は、入社意欲が高い&関心を強く持っていると思われやすくなります。
ただし的外れな質問をしてしまうと、評価は一気に下がってしまうため注意が必要です。適切な質問を1つは用意しておきましょう。
「入社後御社で活躍するため、今からしておいた方が良いことや学んでおくべきことはありますか?」
向上心が伺える質問です。入社意欲やモチベーションの高さを印象付けることができます。
「御社で活躍している方々には、どのような共通点がありますか?」
1つめの質問同様、向上心がある印象を与えられます。
「今御社は○○に力を入れておりますが、差し支えなければ今後の方針をお聞かせ願えますでしょうか。」
会社に対する知識・理解度を伝えることができます。
その部門に関する専門用語や専門知識もさりげなく話に取り入れ、”即戦力になる”ことをアピールをしても良いでしょう。
「入社後、最初にすることは何ですか?また、最初はどのようなことでつまづいたり苦労したりするケースがありますか?」
入社後のイメージをより明確にしたい、という意図が伝わるため入社意欲が伝わります。
役員よりも、1次面接などの若い社員との面接でおすすめの質問です。
就活での失敗談
・転職の際動くのが遅くて、フリーター時期ができてしまった
期間が空いてしまうと収入が不安定になるため、できれば前の職場と新しい職場との移行はスムーズにしたいものです。
健康保険や年金などの社会保険にも関わってくるので、注意しましょう。転職活動は辞める月から半年ほど前から始めるのがおすすめです。
・福利厚生や勤務日数、待遇が聞いてた話と違う
転職の失敗として最もよくあることです。残業がないと聞いていたのに実際はサービス残業ばかり、ボーナスが2回出ると聞いていたのに1回しかない…など。
いわゆるブラック企業を見極めるためには、会社の応募要項だけでなく他サイトの口コミや体験談をチェックしましょう。よりリアルな声が聞けて実態が分かります。
・社風が合わなかった
社風が合わないと居心地や人間関係に支障をきたします。和気藹々としたコミュニケーションが多い職場、静かで黙々と作業を進められる職場など
合う職場は人それぞれ。このギャップをなくすためには、会社見学やインターンシップを積極的に活用することが大切です。
就活Q &A
Q,転職回数、何回までなら大丈夫?
A.一般的に20代の人であれば3回まで。30代の人であれば5回までが望ましいと言われています。
Q.業界も職種も未経験だけど、応募して良い?
A.応募しても大丈夫です。即戦力を求める会社でなければ、やる気や素直さ、コミュニケーション能力を評価してくれる会社が多いです。
なぜ応募したのか理由を明確に伝えましょう。
Q,給与や勤務時間に関する質問は控えた方が良い?
A,聞いても問題ありません。働く上でとても大切な要素なので、気になるのは当然のこと。
ただし直接的な言い方をするのではなく、「入社後のイメージをよりつけたいのですが休日などのシステムはどのようになっていますか?」など
間接的な言い方で聞くようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?仕事は人生の半分を占めるので、できる限り良いところに勤めたいですよね。
虎の巻を読み込み、しっかり対策して万全の状態で挑みましょう。
ライター
静岡県在住
静岡理工科大静岡デザイン専門学校を卒業後、広告会社に入社。
個人・法人問わず営業活動や取材・原稿作成に従事しており、現在はフリーランスのライターを務める。