【最新】AI×求人システムの思わぬ落とし穴とは?AIとコンシェルジュを徹底比較
近年目覚ましい進歩を遂げるAI(人工知能)。
AIは膨大なプログラムやデータを集めて処理することにより、様々な分野で活躍しています。
その中でも、昨今注目されているのが「AI×求人システム」です。
AIを求人システムに取り入れることで大幅な作業の効率化が望めますが、実は複数のデメリットもあります。
今回は、AI×求人システムのメリット・デメリットをご紹介します。
また、AI×求人システムとコンシェルジュを用いた転職サービスも比較してみたので、ご覧ください。
昨今のAI事情
AIは今や多くの業務に使われており、身近な存在となっています。
以下、現在のAIが活躍している分野についてまとめてみました。
顔認識技術
AIを利用した顔認識技術は、主にセキュリティー面で使われています。
例えば、オンラインでの本人確認や、パスポート写真の照合などが挙げられます。
また、iPhoneのFace IDもAIによる3Dセンサー技術です。
また、マーケティング面で使われることもあります。
来店者の年齢や性別を認識することで、広告の訴求力を高めるための分析に活かすことが可能です。
医療分野の診断支援
CTやMRIなどの画像を解析し、異常がある部位を自動的に検出します。
他にも病理検査のスライド画像を分析することで、がん細胞の検出を支援する技術も開発されています。
また、病気や症状に応じて最適な薬剤を選択することも可能です。
いずれも医師のサポートができる技術であり、効率化に役立っています。
金融業界での予測分析
AIによる金融業界での予測分析は、リスク管理や投資助言で活躍しています。
例えば金融機関において、顧客の信用スコアや返済履歴、市場動向などのデータをAIで分析することでリスクを評価できます。
不正行為の検知もできるため、リスク管理に役立てることが可能です。
また、株式や債券などの金融商品の相場を分析することで、将来の価格変動を予測することもできます。
生産業界での自動化
AIを搭載したロボットを使い、工場の生産ラインやメンテナンスを自動化できます。
品質管理の自動化もできるため、正確かつ品質を保てます。
また生産プロセスの最適化にも活用でき、生産効率の向上が可能です。
人手不足に陥りやすい生産業界では、今後ますますAIが注目されるのではないでしょうか。
自然言語処理技術の利用
自然言語処理技術は、AIが人間の言語を理解するためのシステムです。
このシステムを活用することにより、AIと人間の間で自然な言語コミュニケーションをとることが可能です。
例えば、昨今話題になっているチャットGPTなどが挙げられます。
ユーザーの質問に対して、AIが素早く、正確に回答してくれます。
自動運転技術
車両に搭載されたセンサーやカメラをで得た情報をAIが解析することにより、車の自動運転が可能です。
この技術は開発中であり、完全自動運転の車はまだ普及されていません。
普及が進めば、交通事故の減少や運転者の疲労軽減など、多数のメリットが得られる見込みです。
AI×求人システム
AIが活躍している分野の1つが求人で、複数の大手企業が取り入れています。
過去の応募者データや選考基準などのデータをAIに記憶させ、企業が求める人材像に適した候補者の自動選定が可能です。
書類選考や、オンライン面談などで使われています。
また、企業側だけではなく求職者にとってもAIの求人システムはメリットがあります。
数ある企業の中から、自身のスキルや経験に合った企業を見つけられます。
次章で、AI×求人システムのメリットとデメリットを詳しく解説します。
AI×求人システムのメリット・デメリット
AIにはメリットが多くありますが、求人に活用する上ではデメリットも存在します。
以下メリット・デメリットをそれぞれまとめています。
メリット
- 大量の求人情報を効率的に処理&適切に選別できる
- 24時間自動応募受付が可能
- 求職者の希望条件と求人条件を適切にマッチングできる
- 公正な目で判断できる
求職者は毎年何百人、何千人と多くデータを処理することも一苦労です。
しかし膨大な量のデータを迅速に処理できるAIを活用すれば、業務を大幅に効率化できます。
人事や社員の手間やコストを減らすことができるのが、1番のメリットだと言えるでしょう。
また、データを解析したり効果測定を行ったりすることにより、精度の向上も測れます。
人間ならではの主観や勘という非合理的な要素も含まれないため、適切な求職者を見極められます。
デメリット
- 求職者が企業の雰囲気を掴めない
- 適切な求人にマッチングできないことがある
- 膨大なデータが必要
- 入社後のアフターフォローがない
- サイバー攻撃のリスクがある
AIによる求人システムで懸念される点は、求職者と企業が適切にマッチングできない可能性です。
AIは多くのデータをもとに分析できますが、100%正しくマッチングできるわけではありません。
企業が求める人材像や求職者の希望条件などがしっかりと書かれてデータに入っていないと、精度が低くなってしまいます。
そのため、データをしっかり用意しておく他、求職者も希望条件を細かく全て記載する必要があります。
また、本来人間が行うプロセスをAIが行うことにより、求職者にとっては企業の雰囲気を掴みにくいというデメリットも。
返信メールの文章や面接の応対など、企業の雰囲気や空気感が出る機会を求職者は見られません。
求職者と企業がお互い安心してマッチングするためにも、AIによる活用は一部に留めておいた方が良いでしょう。
コンシェルジュ×求人システムのメリット・デメリット
次に、リアルカウンセリング方式による求人のメリット・デメリットを解説します。
リアルカウンセリング方式による求人は、コンシェルジュが橋渡しをする人気の手法です。
以下のメリット・デメリットを踏まえて、AIの求人システムと比較してみましょう。
メリット
- コストと手間を省き、スムーズな転職・採用ができる
- 優秀な人材を採用できる
- ミスマッチを防ぐ
- 企業や求職者の詳細情報をより正確に知れる
- 応募書類や面接のサポートが可能
コンシェルジュの起用による最大のメリットは、優秀な人材を確保できることです。
企業が求める人材・スキルをコンシェルジュが汲み取り、マッチする求職者を探します。
様々な業種へアプローチしてくれるため、これまで自社にいなかった理想の人材を確保することが可能です。
さらに仕事観や社風など、データだけでは捉えられないポイントもコンシェルジュがチェックしてくれるので、ミスマッチや早期退職を防ぎます。
面接の日程も調整してくれるため、手間を省きスムーズな採用活動ができると言えるでしょう。
また、企業側だけではなく求職者にとってもメリットがあります。
応募書類の添削を行なってくれる他、非公開求人が見られるところもポイントです。
デメリット
- コンシェルジュとの相性がある
- 成果報酬がかかる
- 地方の場合紹介できる企業が少ない
- 自分のペースで転職を勧められない
デメリットは、コンシェルジュとの相性があることです。
いかに優秀なコンシェルジュと言えど、求職者とのコミュニケーションが噛み合わない可能性もあります。
その場合は、担当のコンシェルジュを変えてもらうようにしましょう。
また、コンシェルジュが橋渡しをするため、求職者にとっては自分のペースで転職活動が進められないデメリットがあります。
自分のペースで転職活動を進めたいという方には、検索型の求人プラットホームがおすすめです。
今後のGyouten
今回は、AIによる求人システムと、コンシェルジュを用いた求人に関して詳しく解説しました。
就職活動や転職活動は、人生において大事なターニングポイントです。
そのため、AI化が進んだとしても全てAIに頼ることはおすすめしません。
まずは企業を入念にリサーチした上で、相性診断など一部のプロセスでAIを活用してみてはいかがでしょうか。
Gyoutenでは、求職者と企業が安心して適切なマッチングができるようなサービスを行っています。
最適な仲介をし、早期退職を防ぐための万全なアフターフォローも可能です。
また、今後はLINEのオープンチャットを主に使い、コンシェルジュを中心とした異業種交流会を実施していく予定です。
求職者が集う場にし、企業の魅力や情報を伝えていきます。
転職活動や採用活動にお悩みの方は、ぜひ活用してみてください。
ライター
静岡県在住
静岡理工科大静岡デザイン専門学校を卒業後、広告会社に入社。
個人・法人問わず営業活動や取材・原稿作成に従事しており、現在はフリーランスのライターを務める。