求職者の集客をどうするのか?Gyoutenの画期的な取り組みについて解説
優秀な人材を求める企業と、能力を最大限に発揮できる企業を求める人材。
人材ビジネスとは、単純にいえばこの両者をベストマッチさせる事業に他なりません。ところが現実には、膨大なミスマッチが生じ、求人企業側も求職者側も大きな労力を費やしています。
こうした状況を打破するため、Gyoutenは画期的な取り組みにチャレンジしています。
Gyoutenが目指すビジネスモデルと特徴
Gyoutenが目指すビジネスもレスを一言で表現すれば、採用マッチングプラットフォームである「Gyouten」を介した、採用代行事業となります。
現状では人材サービス事業における「一人勝ち」状態の、著名人材サービス「indeed」を主催するリクルート社におけるHRテクノロジー事業に対抗すべく、業界の重鎮であるメンバーが新たに世に編み出した採用ツールが「Gyouten」です。
採用が上手くいかない企業に対し、専任のコンシェルジュを選任することで、マッチング精度を高めることが最大の目的です。そのためには、各コンシェルジュの能力を向上させることが大きなポイントなので、コンシェルジュの育成に注力します。
Gyoutenのサービスは、その能力を最大限に活かせるマーケティングツールとして、今後も開発投資を推進します。
Indeed躍進の背景
リクルート社が躍進を続ける背景について解説します。
求人検索の手軽さ
実際に利用した方はよくご存じのとおり、Indeedで何より便利なのは、検索するだけなら会員登録は不要という点にあります。まさに、Indeedが「求人版Google」と言われる所以(ゆえん)です。
通常、ほとんどの求人サイトは会員登録をした後に求人情報を閲覧できますが、Indeedの場合、Googleで検索するような手軽さで、キーワード検索するだけで簡単に求人情報を確認できます。
実際に求人に応募する際には登録が必要ですが、それでも求職者にとっての利便性はかなり高いので、このメリットが利用者にに広く受け入れられました。
「口コミ」サイトの相乗効果
リクルートのHRテクノロジー事業における特徴として、Glassdoorが挙げられます。
リクルートが買収したGlassdoorは、2007年にアメリカで生まれた「口コミサイト」で、求人情報やユーザー投稿による匿名の企業レビューに関する独自のデータベースを持っています。
企業の給与水準や職場の雰囲気など、採用面接の場では聞けないような内情を知ることができるため、非常に重宝されています。
Gyoutenの取り組み
Gyoutenは、上述したリクルート社のHRテクノロジー事業を参照しながら、取引先企業の採用代行事業を進めていく計画です。
採用代行とは、企業が人材採用に関する業務の一部、または全てを外部に委託(採用代行:アウトソーシング)することを指します。日本でも最近注目を集めている手法ですが、海外ではRPO(Recruitment Process Outsourcing)と呼ばれ、人材採用を効率的に進める手法として普遍的なものです。
在宅コンシェルジュの活用
Gyoutenの大きな目標は、前述のとおり優秀な在宅コンシェルジュを増やすことにあります。
企業から採用代行費(毎月定額のサブスクプランを想定)を申し受け、Gyoutenサイトを通じてIndeedを効率よく活用し、求職者の母集団(プラットフォーム)を創設します。
各コンシェルジュの力量を発揮することで、求職者(会員)の囲い込みを促進し、求職者のデータベースを蓄積・拡大していきます。
求人データベースについて
現在、人材業界ではいわゆる「求人データベース」とよばれるサービスが多数あります。
人材紹介会社に活用されている大手サイトを含め、様々なチャネルがありますが、Gyoutenが分析した状況によれば、残念ながらこうした求人データベースが提供する案件の多くは、現実的にすぐマッチングに繋がるとはいえず、人材紹介会社にとっても、収益拡大に大きな貢献をしているとはみられません。
求人データベースの主な収益源は、求人企業が支払うシステム使用料です。ところが、求人企業の役に立たないものであれば、将来的にはそのビジネス維持・拡大は厳しい側面があります。
Gyoutenが推進する施策
こうした状況を踏まえ、Gyoutenは次の施策を強烈に推進します。
- 自社のサイト(Gyouten)で人材を集客する
- 同様に求人情報も集客する
- キープレイヤーとなるコンシェルジュが介在し、求人企業と求職者、求人企業と人材紹介会社のマッチングを働きかける
上記に挙げた3つのサービスを一つのプラットフォーム内で完結することが出来れば、社会貢献(雇用促進)にも役立ち、リクルート社に勝てる大きな集客媒体として成長可能だと考えます。
宣伝・マーケティング活動
Gyoutenでは、すでに次の活動を実践しています。
- オウンドメディア戦略
- SNS・動画戦略(Youtube、Instagram、Youtube)
SNSについては、TikTokも今後の主軸と捉え、展開予定です。
今後、より有能な外注クリエイターやライター、集客能力のあるタレント(フォロワー数の多いインフルエンサー)を起用する予定です。
Gyoutenサイトの認知拡大と「ファンベースマーケティング」
当然ながら、Gyoutenサイト自体の認知拡大も大きな課題です。
当初は、セミナー形式の動画やPR動画を展開しながら、集客力(認知度)が高まれば、企業側の採用動画をアップしていきます。ベンチマークとするIndeedがGoogleと連動しているのであれば、GyoutenはGoogle傘下のYoutubeとの連携を推進します。
利用者がYoutebe検索する際、転職や就職、企業名、職種や業界名、勤務地のキーワードなどを入力すれば、Gyoutenの求人動画へ繋がるよう取り組みます。今後は、静止画ではなく動画がキーポイントとなるので、必須な要素です。
さらに、広く一般に普及したSNSでフォロワー数やチャンネル登録者数の多い動画に対し、GyoutenのCMを冒頭に流していただけるようなアプローチも展開します。
また、単にGoogleの検索連動型広告だけに頼るだけでなく、多くのブロガーが主催する多様な記事にもGyoutenのアフェリエイト広告と連動を図ります。
このように、様々な取り組みを通じ、「Gyoutenファン」を掴(つか)み、コンシェルジュの力で収益を伸ばす「ファンベースマーケティング」を実践していきます。
Gyoutenの優位性
Gyouten事業が競合他社よりも優れている点について解説します。
- コンシェルジュ、アライアンス先のエージェントと組むことにより、同一求人の占有化が可能となる。
- 求人サイトがAI(レコメンド機能)にシフトすることで、雇用のミスマッチが起きやすくなっている状況下、逆にGyoutenでは「ファンベースマーケティング」を推進することで、コンシェルジュという仲介者を挟むことにより、雇用のミスマッチが防げる。
- 大手求人媒体、人材紹介会社の多数が首都圏・大都市圏に特化することで激戦区が生ているが、Gyoutenは、あえて全国の地方都市にもコンシェルジュを配備することで、地方求人に対しても有効なマッチングサービスの提供を可能とする。
- 人材サービス他社が現状、Youtube動画やTiktok動画にさほど注力していない中、Gyoutenでは動画チャンネルに動画求人やセミナー動画、宣伝PRを連動させることで、SNSの検索上位に位置することが可能となる。
こうした優位性を十分に発揮し、サービス拡大へと注力していきます。
Gyoutenの優位なサービススペック
- Gyoutenのシステムは、求人企業、エージェント企業、求職者全てが無料で使えるのがメリットです。
- 採用代行(RPO)においても、月々50万円の募集経費を設定し、ロースキル人材の場合は40万円の紹介料は業界的にも格安となります(経験者層は年収の30%でオファー)。エージェントから紹介の場合は50%のマージンが必要です。
- エージェント間での紹介が成立した場合は、40%ずつのマージンとし、20%が仲介手数料収入となります。
- 動画求人については、最低1本20万円の製作費で制作を請け負います(シナリオ作成、MCタレント、カメラマン派遣、編集作業込み)。なお、段階的に20万コース、50万コース、100万コースと、動画のクォリティによって制作レベルを多様化させます。
事業にかける想い
Gyontenの主催者は、かつて所属した企業(学生援護会)において、an・doda・サリダという3求人媒体の立ち上げから、人材派遣、人材紹介事業部の立ち上げ、就職・転職フェアの立ち上げと、すべての人材サービスの立ち上げメンバーに加わり、以後、42年に渡り、人材サービス業界のパイオニアとして6社の事業立ち上げに関与し、究極の理論に行き着いたのが、このGyouten事業です。
求人企業からも、求職者からも、仲介する人材紹介のエージェントからも異口同音に聞かれる「人が採れない、定着しない、雇用のミスマッチが多い」という悩みを解決したいという想いから、構想15年を経て、このサービスを目指したいと考えるようになりました。
人材サービスの可能性は無限大です。最大限収益伸ばす事と、クライアントからも、求職者からもベストのマッチングをして頂いたと感謝されることが、創業者としての喜びでもあり、またミッションでもあります。
社会のインフラである、人材サービス事業。
「すべての人に公正なる雇用を」、「質の高い人材を企業に紹介」、「パートナーシップで目標を達成しよう」等のミッションを取り入れながら、地域になくてはならない採用コンシェルジュ300名体制を目指し、微力ながら社会貢献を続けていくために、この事業を決意しました。
まとめ
人材業界に大きなインパクトを与える「Gyouten」の取り組みについて解説しました。
人材関連企業、また多くの求職者が趣旨を理解・共有いただき、是非参加されることを期待しています。
ライター
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業
大手通信会社、IT調査会社等を歴任
海外出張は世界40都市以上、海外駐在経験はヤンゴン(2回)、ホーチミン、そしてマレーシア(KL)です。
世界最大手の調査会社、IDCジャパンでテレコム関連調査分析記事主筆経験4年以上あり。
その後、各種文章作成など多数経験し、現在、英文翻訳とライティングの仕事を幅広く手掛けています。
【主な執筆実績】
・主にITモバイル系の英文和訳を基本とした翻訳業務
・転職サイトに特化したコラム執筆
・各種サイトなどの文章編集・リライト業務
・時事ネタ等を中心としたブログ執筆業務
・YouTube動画からのシナリオ、ライティング起こし執筆
・ホーチミン、クアラルンプールに関する時事・歳時記執筆
・クアラルンプール生活全般におけるアドバイザー
・テレワーク下の環境改善提案に関する啓発記事
・補助金に特化したコラム執筆