コラム

未経験の人が転職成功するために必要な3つの視点

2022.08.19転職・就職 Loadingいいね

未経験でも転職を成功させたい!そんなふうに考える人は少なくないです。では何をしたら未経験でも転職で成功するのでしょうか。今回は転職のやり方を知る、自己分析のやり方を知る、面接対策やり方を知るの3つの視点から解説します。

未経験で転職をしたいと思ったら知りたいこと

年齢で見る

未経験から転職をする場合、年齢によって転職の難易度は変わってきます。未経験で異業種に挑戦できるのは、若い年齢であればある程優位になってきます。

企業は30代・40代の未経験者と、20代の未経験者を比較すると勤務年数やポテンシャル、教育コストを考えると、なるべく若い人を育てようと考えるからです。

しかし、30代・40代でも同じような業界で豊富な業界知識や汎用的なスキルを持っていれば、未経験で職種を変えて転職できる可能性もあります。

職種で見る

未経験でも職種や業界によっては転職で採用されることも多いです。特に派遣求人は、未経験者を育てていこうとする動きもあるので、未経験の採用を積極的に行っています。

特にIT業界では急速なインターネットの普及や技術の変化により、お仕事は増加傾向にありますが、IT技術を持った人材がおらず、人材不足に陥っています。そのため、企業は未経験者であっても将来に期待してポテンシャル採用を行っています。

IT業界では未経験のSES求人が多いです。SESは「System Engineering Service」の略称で、SEを専門的に扱う人材が所属している企業のこと。SESに入社すると、主には他の企業へ配属され客先常駐として働きます。現在は未経験の方を育てようとするホワイト企業も存在しますが、ブラックなSES企業もあるので注意が必要です。

事前に口コミや会社情報を入手して、優良企業なのか確認しておきましょう。

経験で見る

未経験で転職をする場合は、今までの経歴以外でも必要とされる能力があるので記載していきます。

論理的思考力

IT業界の多くはコンピューターを使った仕事が主ですが、最も重要な資質のひとつは論理的思考力となります。プログラム開発を行うときでも、システム作りには論理的思考力が必要です。

コミュニケーション能力

IT業界に限ったことではないですが、業務は色んな方とのやりとりする事が多いため、常に取引先やチームとのコミュニケーションが必要です。スキルアップと考えて積極的に周りと関わりましょう。

学び続ける向上心

IT業界は特に技術の進歩が速い業界となります。大変に思えるかもしれませんが、常に新しい知識を学び続けて向上心のある方にはやりがいがあります。向上心を持って仕事を行っていきましょう。

 

転職のやり方を知る

 

転職をやりたいと思う方は、どうやって転職するのかわからない方もいると思います。転職の仕方は大きく直接応募・ハローワークでの応募・転職エージェントでの応募の3種類あり、どの方法をとるかも選ぶことができます。記事を参考にしてより良い転職の仕方を見つけてください。

直接申し込む方法

直接応募とは(概要)

直接応募とは自ら求人を探して直接企業に応募することを言います。転職サイトや転職エージェントを通さないため、企業との日程調整や条件の調整は、自分で行っていきます。

直接応募の方法

企業のHPの採用サイトなどを閲覧して、履歴書・職務経歴書などの必要書類を確認して応募フォームに沿った形で行います。

 

直接応募のメリット・デメリット

 

メリット1:志望度が高いと好印象を持たれる

直接応募するということは、自社に興味を持っていて、探して応募をしてくれたと思います。また直接応募してくれた人は、積極性が高いと感じられ、好印象を持たれるケースも多いです。

メリット2:企業側の採用コストが少ない

転職エージェントでは、応募者の入社が決まった場合は企業が手数料を支払う必要があります。直接応募の場合、こうした手数料がかからないので、企業側の採用コストが節約でき、企業側の負担も少ないです。

メリット3:何度も再チャレンジできる

一度応募して採用されなくても、間をあけてスキルを高めることで次回に採用に繋がることもあります。入社を諦めきれない場合は、間を空けて再挑戦してみるのもいいです。その間にスキルを上げられるように取り組みます。

デメリット1:採用率が低い

直接応募は募集条件に当てはまれば誰でも応募は可能です。一部の企業によっては多くの人が同時に応募をするので採用率が低くなります。ライバルが沢山いる中で勝ち抜いていかないといけないです。

メリット2:求人内容が不明確

採用サイトだけでは、転職サイトや転職エージェントのように具体的な求人情報が記載されていないケースもあります。働くうえで福利厚生や実際の仕事内容を明確に知ることは重要な事です。求人内容が不明確な時は、事前に質問してみるか、面接時に確認をする必要があります。

メリット3:スケジュール調整が大変

直接応募をする場合、企業との面接などのスケジュール調整も自分で行います。在職中は特に、仕事と転職活動の調整が難しいため、積極的にコミュニケーションをとって進めてください。

 

ハローワークを使う方法

ハローワークでの応募とは (概要)

ハローワークとは、厚生労働省が管轄している公共職業安定所のことです。職安とも呼ばれており、就職や転職を目指す方向けに職業紹介や求職相談などのサポートを行っています。

ハローワークでの応募の方法

ハローワークで仕事を探す場合は、ハローワークカードが必要です。窓口での登録には1時間程かかります。ハローワークカードを受け取ったら仕事を探します。ハローワークではハローワークの紹介状を渡されますので、面接の際には紹介状を忘れずに持って行ってください。

ハローワークでの応募のメリット・デメリット

メリット1:地元の求人が多くある

ハローワークにある求人は地元企業がとても多いです。転居しないで、地元で活躍したい方には良いシステムとなっています。近くで求人を探したい方は、ハローワークがおすすめです。

メリット2:未経験可である求人もある

ハローワークには未経験歓迎の求人もあります。転職の際は、どのような業界で仕事をしたいのかなど相談員へ伝えてみます。未経験でも可能な案件も相談できるため、自分のやりたいことを伝えながら進めていきます。

メリット3:相談や対策を受けることができる

ハローワークでは、就職に関する相談を対面でしてもらえます。就活の相談であれば、どんな相談にも応じてくれます。また、面接や履歴書作成といった就職活動対策も実施していますので活用してください。

デメリット1:相談員によって対応が変わる

ハローワークを利用していて、相談員によって対応の違うこともあると思います。知識豊富な相談員にあたれば、親身になって相談に乗ってもらえたりしますが、あまり多くはいないかもしれません。

デメリット2:自分から積極的に動く必要がある

ハローワークを活用したいのであれば、転職活動への積極性が必要です。仕事を見つけたい場合は仕事を自ら探し、スキルを上げる必要がある場合は、職業訓練に通うなど上手にハローワークを使いこなしてください。

デメリット3:求人票に詳細な情報がの記載がない

ハローワークの求人票は細かい情報が書かれていない場合があります。そのため、社内の雰囲気や求められるスキルがわかりにくい場合もあります。情報を集めてから転職活動をしたい方は相談員に聞いてみたりして面接で確認しましょう。

 

転職エージェントを使う

転職エージェントでの応募とは(概要)

転職エージェントとは、転職者と企業の間に立って、転職者の転職成功に向けてサポートを行います。インターネットから転職支援サービスに申し込むと、転職サポートを担当してくれるキャリアアドバイザーが対面や電話を使って面談を行ってくれます。面談で方向性が決まったら、求人の紹介をしてくれます。

転職エージェントでの応募の方法

転職エージェントが保有している求人は、一般には公開されていない非公開求人と呼ばれる求人も多いです。経歴や希望に合わせて最適な求人を紹介してくれます。自分では見つけられなかった意外な企業を紹介してくれる可能性もあったりします。自分でも求人を検索して見つけることもできるので、条件を絞って検索してみましょう。

転職エージェントでの応募のメリット・デメリット

メリット1:求職者に適した企業を紹介してくれる

転職エージェントの最大のメリットは、ネットで出回らない非公開求人を含む求人から、仕事内容や勤務地、年収などの希望条件に合致した転職先を探してくれることです。

メリット2:企業とのやり取りを代行してくれる

転職活動を行う場合、面接日程の調整などに時間が取られます。転職エージェントでは、キャリアアドバイザーの方が企業とのやり取りを代行して進めてくれるのでいいです。

メリット3:内定後もサポートしてくれる

転職エージェントでは内定後も入社日の調整などサポートをしてくれます。転職エージェントは、内定後の条件交渉や入社日の調整についても代行してくれますのでとても助かります。

デメリット1:担当者のレベルにバラツキがある

転職エージェントのサポートレベルは、担当者によっても変わってきます。担当者が経験不足の場合は転職活動がスムーズに進みにくいこともあります。

デメリット2:求人に応募できないケースがある

転職エージェントでは、全ての掲載している求人に必ず応募できるわけではありません。転職エージェントは応募の前段階で選考を行い、現状のスキルや経験が企業側の求めるスキルに満たない場合、断られることもあります。

デメリット3:こまめに連絡をする必要がある

キャリアアドバイザーからの連絡ですり合わせを行ったり、連絡に対応したりする必要があります。これらが面倒だと感じる人もいるかもしれません。エージェントは、なるべく早く転職を決めてほしいからです。丁寧にサポートはしてくれるので、こまめに連絡していきます。また自分のなりに期間を絞って集中してやるのもおすすめです。短期間でできる範囲で効率的に取り組んでください。

 

自己分析のやり方を知る

面接では自己分析は必須項目となります。履歴書や職務経歴書では自分のスキルや経験、今後どんなことを仕事でやっていきたいかを書く必要がありますし、面接でも伝える必要があります。記事を参考にして、自己分析のやり方を学んで、転職やキャリア形成に活かしてください。

得意なこと

転職活動中や面接に臨む前には得意なことも探しておきます。得意なことをすぐに答えられる人は少ないため、自己分析をしていきます。この記事では、得意なことの見つけ方を3つ紹介します。

楽にこなすことができたことを見つける

会社の仕事をしていて楽にこなせることを探してみます。得意な方が始めると短い期間でもすぐに成果が出ます。あなたが会社の仕事の中で力を入れなくてもできることを見つけてみてください。

短所を洗い出す

長所は当たり前にやっているためなかなか気づけないのですが、短所を探すことで長所も見つけやすくなります。

例えば

 新しい行動がなかなか出来ない → 慎重に考えて物事を進める

 多くの人前で話すのが苦手 → 1対1のコミュニケーションは得意

一見短所に見えることでも、裏返すと長所となるため、良いところを見つけることをやってみてください。

夢中になってやってきたこと

夢中になって取り組んできたことは誰しもが必ずあると思います。やり始めたら時間を気にせずやっていたことや継続してきたことを考えてみると、そこに得意なことが隠れています。未経験で実績がない場合は得意なことを見つけてアピールしていくのも効果的です。

好きなこと

好きなことを見つけ、将来の仕事に生かすことができれば、仕事へのモチベーションも高まります。日頃の生活や仕事の中で好きなことを見つけてそれを続けていきましょう。

好きなことを見つける方法を3つ記載します。

ワクワクするものを探す

好きなことを見つける方法は、ワクワクするものを探すことです。例えば建築物を見ることにワクワクするなど、少しでも興味の湧いたものを探していきます。日頃から好きなことをやるように過ごすことも大事なことです

日の中で楽しかったことを思い出す

好きなことを見つける方法の2つ目は、1日で楽しかったことを思い出すことです。特に仕事の1日の中で楽しかったことを思い出してみてください。資料を上手くかけた、アイデアが出せた、プレゼンが上手くいったなど楽しかったことを書き出してみましょう。

何でも挑戦してみる

好きなことを見つける方法の3つ目は、何でも挑戦をしてみるということです。色んな挑戦をすることで、これは楽しかったからまたやってみたいと思う事が出てきます。これまで消極的な性格からチャレンジすることが少なかったという方は、新しい事に挑戦してみましょう。

思いをアピール

自分の思いをアピールするには、仕事の価値観を明確にしていきます。仕事の価値観は、仕事を通して実現したいことを考えてみます。

以下の例を参考にしてみてください。

・人をサポートしたい

・社内外を繋ぐ存在になっていたい

・世の中のためになるものを作りたい

・人を気持ち良くしたい

・頑張って達成感を感じたい

仕事の価値観は人によって異なります。自分が大事にしている考え方を見つけてアピールしていきます。

 

面接対策のやり方を知る

自己紹介について

転職面接で必ず聞かれるのが自己紹介です。この記事では、面接で好印象を与える自己紹介や自己PRのポイントや面接でよくある質問例などを解説します。自己紹介を述べる際に押さえておくべき2つのポイントを記載します。

要点を簡潔に伝える

転職面接では、自己紹介を求められるのは面接の冒頭となります。最初の挨拶代わりともなるため自己紹介では謙虚な姿勢を心がけます。経歴とその企業で実現したいことを要点を絞って簡潔に伝えることを意識してください。

適切な長さは1分程度

自己紹介において、挨拶も含めた適切な長さは1分くらいとなります。全てを話し過ぎずに、今までの経歴を企業とのマッチングを含めながら簡潔に述べていきます。また自分の強みやスキルを自己紹介の中で交えながら話すとアピールに繋がり尚いいです。

質問について

異業種や未経験業界に転職する場合では、前職でのお仕事で生かせるスキルはあるか、新しい仕事をしていくうえで、どんなスキルを課題として考えているかなどに関連する質問が想定されます。面接で想定される質問を3つ記載しています。

質問1 なぜ転職をしようと思ったのですか?

ポイントは、退職から転職までの理由が一本筋が通っているかは重要なことです。別職種からエンジニアへの転職であれば、自分はエンジニアとしてこんな仕事をしたいが、今の環境ではできないと感じた。エンジニア職であればやりたい事が実現できそうと思ったと転職理由に説得力を持たせましょう。

質問2 なぜエンジニア職を希望しているのですか?

色んな仕事の中からエンジニアを選んで転職するのであれば、具体的な理由を述べていきます。プログラミングがとても楽しかった、ものづくりに興味があるなど、具体的な理由を正直にいいましょう。

質問3 将来、どんなエンジニアになりたいですか?

転職先の会社で何を学び、エンジニアとしてどんなスキルを伸ばしたいのかを答えていきます。応募先の事業やエンジニアの業務内容などを事前に調査して、入社してからやっていきたい仕事内容となりたい姿を伝えていきましょう。

自己アピール

自己PRを書く際のポイントをお伝えします。自己PRは下記の3つのステップで作成を進めるとスムーズに出来上がります。

自身の強みを見つける

自己PRをに強みを書けるようにするため、これまで行ってきた業務を書き出してみます。その中で長く続けていることや楽にできていることを伝えていきます。

価値観を明確にする

仕事の価値観は、今後仕事を通して実現したいことを考えてみます。長期的にやりがいをもって働くには重要なこととなります。

自己PR文を作成し、面接で伝える

職務経歴書などで自己PRを作成して、面接で伝えていきます。自己PRは今までのスキルと強みと仕事で実現したいことを伝えていきましょう。

 

まとめ

今回は転職のやり方を知る、自己分析のやり方を知る、面接対策のやり方を知るの3つの視点から未経験から転職を成功させるための秘訣を解説しました。記事を参考にして実りある転職活動を行ってくださいね。

 

ライター

y-satosan
佐藤 祐圭

関西の大学を卒業後、大手計測機器メーカーに就職。製造業のエンジニアとして開発に携わる。その後電機メーカーに転職し、制御機器の設計を担当する。現在ではエンジニアでの経験を活かしながら、WEBライターとしても活動中。エンジニアの知見と数回の転職経験をもとに文章を通じて就職活動の支援を行う。

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