コラム

就活完全マニュアル:就活の進め方と2024年就活ステップを徹底解説!

2022.10.02転職・就職 Loadingいいね

毎年、この時期になるとピークを迎える恒例行事が就職活動、いわゆる「就活」です。
ところで、人生初めての就活にあたっては、一体何から手をつけたらいいのかわからないという方も多いことでしょう。
この記事では、そうした就活生のために、就活を成功させる「完全マニュアル」について詳しく解説します。

就活の進め方

秋以降になってから本格的に就活を始める人、インターンに応募して参加する人、また企業における採用の本選考をうける人など、2024卒の就活生はそれぞれが取り組む就活フェーズが変化する時期となります。

特に、この秋から本格的に就活を始める人は、実際に何から手をつけば良いのか、また、秋から始めるのでは遅いかも?といった悩みを抱えているのではないでしょうか。

2024年卒の就活生向けに、今年の就活スケジュールをベースとしながら、効率的な就活の進め方をステップごとに詳しく解説していきます。

就活の進め方を各自でイメージしながら準備を進めてください。

2024年の就活スケジュール

就活スケジュールは、経団連(日本経済団体連合会)と政府を中心に議論が行われています。そして、2024年卒の就活・採用ルールも、政府の主導によって従来どおりのスケジュールが維持されます。

このため、2024年も例年どおり3月から採用情報が解禁され、6月から選考開始となります。

企業がオンラインを通じた情報の配信や説明会の開催、またインターンシップを行うケースが増えているので、更新される情報をよく確認し、早めに就活準備に取り組んでいくことが大切です。

具体的な就活ステップ

今年、すでに就活をスタートしている人も、秋からスタートする人も、優先順位をつけて効率的に就活を展開する必要があります。以下に述べるステップをしっかりと理解し、まずはそれぞれのスケジュールを組み立てることから始めましょう。

なお、注意点として、ステップ1の前から、秋冬インターンの募集企業や日程だけは並行して確認しておくことが大切です。気づいた時には応募が締め切られていたという場合があるため、業界研究や企業研究がまだの人でも、気になる企業の情報はチェックしておくことがポイントです。

また、インターン先を決める際には、企業からインターンや採用選考の案内が届くスカウト型の就活サービスも活用することで、効率的に就活を進めることができます。

ステップ1:自己分析

この秋から本格的に就活の準備を始める人は、まず第一に自己分析をしっかりと行うことが大切です。自己分析を軽んじていると、せっかく業界研究や企業研究をしても、結局のところ自分がその企業で何をしたいのかわからなくなり、時間を無駄にする可能性があります。

企業を選ぶ際にも、自分にとっての理想がわからないまま、年収が高い、知名度が高いといった表面的な価値観だけで決めてしまうとる危険です。それよりも、どんな時に自分の「やる気スイッチ」が入るのか、自分がその企業で何をしたいのか、どんな人と一緒に働きたいのか、といった観点から、自己分析を進めることが重要です。

自己分析の方法としては、無料の自己分析サービスを利用したり、過去を冷静に振り返ったり、また、他者から見た自分を知る(他己分析)といった様々な方法がありますので、自分にあった方法を探してみてください。

ステップ2:業界研究

秋を迎えた時点での業界研究は、まず目指す業界が何を、誰に対して、どうやってビジネスを展開しているのか、そして、そこから派生する働き方をイメージすることが大切です。

業界の全体像や特徴、動向などを知るには、就職四季報をツールとして活用し、どんな業界があるのか、自分が興味ある業界は何かを確認しましう。その上で、自分がピックアップした業界の位置づけや、どんな企業が大きなシェア占め、どの程度のの売り上げを得ているかといった、大枠のイメージをつかみましょう。

また、業界の動向を更に詳しく知りたい場合には、民間調査企業大手の帝国データバンクが提供する業界天気図も参考となります。

さらに、Youtube上で業界を説明している動画などもありますので、補足で確認してもよいでしょう。 他にも、企業の説明会やイベントなどに参加することで、業界研究を行うこともできます。

ステップ3:企業研究

自己分析を行い、業界研究を実施した後にするのは企業研究です。

企業研究の際には、前述した就職四季報に掲載されれいる、業界1位の企業を研究することから始める方法もあります。 その企業の事業内容や、投資家向けの項目を確認すると、当該企業がどんな状況などなどを概観できます。企業研究を詳しく進めている場合には、自分の第一志望となるの企業についてさらに深く研究を進めましょう。

ネットで希望する企業の企業名・統合報告書・や、中期経営企画などと検索し、出てきた内容から、さらに当該企業の事業内容や事業の目標、中期経営計画などを確認し、今後の方向性を理解することがポイントです。同時に、競合他社との利益構成比率を比較すると、企業の差別化ポイントを確認できます。

その他でも、業界の概況や業界に属する企業が掲載されいる「業界団体」を活用したり、インターンへの参加や、OB・OG訪問なども企業研究に直接役立つので、積極的に活用することをお勧めします。

ステップ4:自己PRと志望動機の作成

企業の採用選考で避けてとおることができないのが、エントリーシートの作成と面接です。そして、エントリーシートでも面接でも、必ず確認されるのが自己PRと志望動機です。

自己PRとは、まさに自分が企業にアピールできる点をまとめたものであり、志望動機とは、なぜその会社に入りたいかについてまとめたものです。
エントリーシートや面接で、説得力のある自己PRや志望動機が表現・説明できるよう、十分工夫しながら作成してください。

また、自己PRや志望動機を固める上では、インターンシップへの参加やOB・OG訪問を通じて自己発見につなげることも大切です。

ステップ5:エントリー

エントリーとは、その企業に対して興味があるという意思表示のことを指します。エントリーしたからといって、必ず説明会に参加しなければならないとか、エントリーシートを提出する必要があるわけではないため、初期の段階では、なるべく多くの業界や企業に対してエントリーすることがポイントです。

ある大手転職支援企業のデータでは、2022年卒の就活生は平均して20.3社の企業にエントリーしたという結果が示されています。

ステップ6:エントリーシート・筆記試験・面接

就活ステップもいよいよ大詰めです。ここからは、エントリーシートの提出から筆記試験、面接までの流れを解説します、

エントリーシートの提出

志望記号にエントリーした後、企業側からエントリーシートの提出を求められたら、エントリーシートを作成して提出します。現在は、Webのフォームを使って提出するケースが増えていますが、企業によっては手書きのエントリーシートが必要な場合もあります。

筆記試験

エントリーシートが通過すると、次に筆記試験を受けることとなります。筆記試験での問題は、語彙や文章読解力を問う言語と、計算力や論理的思考力を測る非言語、そして性格適性の3つのカテゴリーに分類されます。

業界によっては、英語や時事に関する一般常識や論作文関連の出題もあるので、事前に各企業における過去の出題傾向をチェックしておくべきです。

面接

エントリーシートによる書類選考と筆記試験が通過すると、いよいよ面接です。企業によって様々な形式があるので、それぞれの特徴をつかんで準備することがポイントです。

なお、面接には次の種類があります。

個人面接

候補者1人に対して行われ、時間的には15~20分ほどの場合が多く、掘り下げた質問を多く実施されます。

集団面接

初期段階に多く実施されるもので、候補者2~3人が同時に面接を受けます。その中ではいかに自分の印象を残せるかがポイントとなります。

グループディスカッション形式

候補者6~8人で1つのグループを作り、与えられたテーマについて討議するものです。

プレゼンテーション型面接

自分の研究内容を説明するもので、研究職や開発職など、職種別の採用で行われることが多い形式です。

ステップ7:内定

面接を通過すると、内定へと進むことになります。企業が応募者を自社の社員として迎える意思があることを伝えるのが内定です。

正式な採用決定ではありませんが、内定が出れば法的な拘束力が発生するので、卒業後の仕事について保証がなされたことを意味します。

また、正式な内定の前に、採用予定通知という意味で発出されるのが内々定です。内々定と内定はほとんど同じ意味ですが、内々定は正式な労働契約には至っておらず、法的拘束力はない状態です。

内々定率月別推移(3〜7月)

2024年卒の就活は、6月から選考開始というスケジュールに変更はありませんが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響もあり、オンラインでの採用活動を取り入れる企業も少なくないと予想されます。

昨年の状況をみると、5月末の段階で候補者の約60%が1社程度の内々定を受けています。 特に、準大手や中堅中小企業の選考は前倒しで進んでいくため、しっかりと情報を入手して、早めのアクションを取るよう心がけることが大切です。

まとめ

2024年における就活の進め方と就活ステップ、注意点などを解説しました。

一生を左右する就職活動です。この記事を参考にしていただき、是非成功を勝ち取っていただくことを期待しています。

ライター

mishimasan
三島 俊洋

早稲田大学政治経済学部経済学科卒業
大手通信会社、IT調査会社等を歴任

海外出張は世界40都市以上、海外駐在経験はヤンゴン(2回)、ホーチミン、そしてマレーシア(KL)です。
世界最大手の調査会社、IDCジャパンでテレコム関連調査分析記事主筆経験4年以上あり。
その後、各種文章作成など多数経験し、現在、英文翻訳とライティングの仕事を幅広く手掛けています。

【主な執筆実績】
・主にITモバイル系の英文和訳を基本とした翻訳業務
・転職サイトに特化したコラム執筆
・各種サイトなどの文章編集・リライト業務
・時事ネタ等を中心としたブログ執筆業務
・YouTube動画からのシナリオ、ライティング起こし執筆
・ホーチミン、クアラルンプールに関する時事・歳時記執筆
・クアラルンプール生活全般におけるアドバイザー
・テレワーク下の環境改善提案に関する啓発記事
・補助金に特化したコラム執筆

Comment